結露問題
ご訪問ありがとうございます。
施工管理部ファサード設計課の今井です 😛
最近はようやく春らしい陽気になって日中は体を動かすとちょっと汗ばむ位あったかくなりましたよね!
しかしまだまだ昼と夜の寒暖の差があり、朝起きると窓がびっしょり塗れている事があると思います。
この現象を皆さんもご存知の「結露」というものです・
結露とは・・・
「暖かく湿った空気が急に冷やされたり、冷たいものに触れたりしたときに、空気中の水蒸気が水滴になる現象のことであり、結露が始まる温度を露点温度といい、露点温度より冷たくなるところを少なくすれば、結露も抑えることができるようになる。住宅の結露対策としては、断熱サッシや断熱材を使用し、建物の断熱化を図ることが有効。」
と住宅用語辞典には書いてあります。
分かりやすく例えると、コップに冷たい水を注ぐとコップの外側に水滴が付くのが結露です。
では何故、結露が発生するのか?
空気が水蒸気を含むことが出来る限界の量を飽和水蒸気量といい、この飽和水蒸気量は気温が下がるにつれて減っていきます。
では、空気がどんどん冷えて、飽和水蒸気量を越えてしまうと、余った水蒸気はどうなるのか?
余った水蒸気は空気中に存在することができないため、水滴となって目の前に現れます。
この目の前に現れた水滴が結露の正体です。
もう少し皆さんに分かり易く説明しますと、お部屋の空気が露点よりも冷たい窓ガラスに触れるとガラス面に結露が発生します。
部屋の水蒸気量が変化すると、露点も変化するので、ガラス面の温度が同じでも結露したり、しなかったりするのです。
もちろん水蒸気量が多いほど露点が高くなり、結露はしやすくなります。
住宅内部の水蒸気量を一定とした場合、暖房している部屋に比べて暖房していない部屋の方が、また日中よりも部屋の温度が低くなる明け方などの方が湿度が上昇するので、結露が発生しやすくなります。
さらに、部屋の隅や出窓、厚いカーテンで覆われた窓など暖かさが行き渡ら ない場所も要注意です。
また暖房機器の種類、加湿器の使用、空調などによる住宅内部の水蒸気量の変化も大きく影響します。
複層ガラスは、一枚ガラスに比べて室内の暖かさを逃がしにくいうえ、外の冷たさも伝わりにくいのでガラス面が冷えにくく結露の軽減に有効です。(※サッシの枠などは熱伝導率が良いアルミ材を使用しているので結露は起きます)
弊社で既に複層ガラスを用いた現場でも工事後に『結露が、、、』と言う問題が起きています。
結露防止対策として、除湿機や手軽に購入出来るDIY用品としてホームセンター等で色々売られていますが、大半がガラスに対しての結露対策用品かと思います。
複層ガラスの場合にはよく説明書を読んで頂いてから購入をして頂きたいと思います。
でも一番手軽で効果的な結露防止対策は『換気』になります。
サッシを改修した後は、気密性が非常に高まります。
換気扇を回したり、部屋が少し寒くなるかもしれませんが新しい空気で水蒸気を追い出すのが効果的です。
それと高い室温の部屋は大量の水蒸気を含んでいる可能性があります。
昼夜の温度差が激しかったりすると、結露が発生する原因となります。
暖房などの設定温度を少し下げる事も結露防止の効果はあります。
加湿器の使用や洗濯物の室内干しなども結露の発生の原因になりますので、必要以上に加湿器を使わないようにし、なるべく洗濯物も外に干した方が良いでしょう。
風呂の残り湯を溜めたままフタを開けっ放しにしておくと結露が発生しやすくなりますので、残り湯を捨てるか、あるいはフタを閉めて換気扇を回すとか、マンションだと窓が無いかもしれませんが、窓がある場合は窓を開けて換気をして下さい。
どうしても結露が発生してしまったら、タオルでこまめに拭くのが一番です。
結露をそのままにしておくと、また水蒸気になったり、あるいはサッシ周りの木額や壁紙などがカビてくる恐れもあります。
実は上記の事は冬場の表面結露の話なのですが、夏場にも結露が起こります。
その話は、いずれまた勉強してからで・・・(笑)